2018/05/25 08:16

 さて、「本を作りましょう!」と決意したからには、さっそく取り掛からなければ。ということで、まずはざっくりと内容概略を記した文書を作成しました。
 実は私は、ビジネスコミュニケーション講師として40冊ほど商業出版をしています。中には、自分から出版社に企画を売り込んで刊行したものもあり、出版には多少の経験がありました。
 出版社に企画を提案し検討してもらうためには、「企画書(どんな本を誰に対して読ませたいのか、類書との差別化はどこにあるのかなどを述べたもの)」、「目次案(内容と全体構成が分かるもの)」、「著者プロフィール(著者の経験実績、知名度、信頼性を示すもの)」の3点セットがまず必要です。これに加えて「見本原稿(目次の数項目分の実際の原稿)」があれば説得力が増します。
 その第一歩として、昨年9月初旬に作成した内容概略が以下のものです。今見るとこの時点ですでに、完成版の骨格が出来ていたことがわかります。

「人生を闘い抜く! 世界一あきらめの悪い女 ~山本由紀物語~ 」

○企画意図

 女性空手家山本由紀の生き方とエピソードを紹介しつつ、働く女性の誰もが直面する問題を捉え、読者に生きる勇気を伝える。

○目次案

 

見出しおよび内容概略

まえがき

大嶋利佳による執筆の動機、読者へのメッセージ等

序章

凶暴な娘たちと闘う 極真空手と山本由紀

・由紀先生の試合実績などを示し、類稀な女性空手家であることを提示

・空手に知識がない読者のため、「空手とは」「伝統派空手と極真の違い」なども説明

第1章

妊娠したら退場なのか?

・空手を始めた由紀先生の妊娠をめぐるエピソード

・妊娠したら活動をやめるべしという風潮にどう立ち向かうかを示す

第2章

母親だからいけないのか?

・子育てと稽古、仕事、家事、勉強との両立をめぐるエピソード

・母親役に専念すべしという風潮にどう立ち向かうかを示す

第3章

若くなければだめなのか?

・空手家としてキャリアを重ねる中でのエピソード

・一定年齢になったら引退すべしという風潮にどう立ち向かうかを示す

第4章

企業の論理には勝てないのか?

・介護施設勤務経験と内部告発のエピソード

・職場で働く悩みへの共感と、理不尽と闘い自分を貫く生き方を示す

第5章

女の胸は誰が守るのか?

・プロテクター導入をめぐるエピソード

・女性特有の身体問題と、自分の身体を知り大切にすることを読者に訴える

第6章

それでも女は顏なのか?

・美女カレンダーをめぐるエピソード

・容姿で優劣をつけられる女性への共感と打破する勇気を示す

第7章

道を阻むものは誰なのか?

・女性支部長実現をめぐるエピソード

・組織の中でガラスの天井に悩む女性への共感と打破する勇気を示す

終章

誰のために戦うのか?

・戦い続ける生き方をまとめ、その原動力となるものを明らかにする

・後進の女性、読者への愛情とメッセージを示す

あとがき

山本由紀からの長いあとがき

  しかし、これを実際に完成させ出版するには、大きな問題がありました・・・。